コウジカビ

麹菌とは?麹屋が教える麹菌の種類やはたらきとオススメの麹生活のはじめかた

美肌、免疫力アップなどを目的に今、注目されている「腸活」「菌活」
感染症拡大の影響もあり、各地のスーパーでは納豆やヨーグルトなどの発酵食品が次々と売り切れになったそうです。

しかし、納豆やヨーグルトを毎日食べ続けるのも飽きてしまうもの。
そんなときは、新しい発酵食品を食卓に並べたくもなりますよね。

そこで注目されるのが「麹菌」
日本古来より伝わる発酵食品で、日本の食卓に深く関連するものです。

そんな麹菌ではありますが、

「麹菌ってどんなもの?何に使われているの?」
「麹菌って効果あるの?」
「麹菌を生活に取り入れるにはどうしたらいいの?」

こんなことが気になるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、麹と向き合って20年・老舗麹屋もとみやのわたしが、
麹菌とは何か?その正体と効果、生活への取り入れ方など、麹菌についてあなたの知りたいことをすべてお話していきます!

あなたもハッピーな麹生活が始められますよ♪
それではまいります。

麹菌とは?

麹菌とは、麹(糀、こうじ)をつくるための糸状菌のことです。
カビの一種であり、東アジアや東南アジアにしか生息していません。

麹菌

麹菌の胞子の大きさは、3〜10マイクロメートルで、正式にはニホンコウジカビといいます。

麹菌は日本にゆかりの深い発酵食品

日本醸造学会は2006年、「われわれの先達が古来大切に育み、使ってきた貴重な財産」であるとして、麹菌を「国菌」に認定しました。

昔の人は、様々なカビの中から、発酵食品として食べられるコウジカビ(麹菌)を見つけ出し、味噌や醤油、酒などに活用することで、古くから日本の食卓に並んできたのです。

麹菌は5つに分類される

麹菌の種類によって5つの種類に分けられます。

  • 黄麹菌…「味噌」「醤油」「清酒」の原料
  • 白麹菌…「焼酎」の原料
  • 黒麹菌…「泡盛」の原料
  • 紅麹菌…「豆腐よう」「紅酒」「老酒」の原料
  • カツオブシ菌…「鰹節」の原料

スーパーなどで売られている米麹は、見た目が白いですが、白麹菌ではなく黄麹菌です。

麹菌の3つのはたらき

そんな日本の食卓とゆかりの深い麹菌ですが、麹菌には大きく分けての3つのはたらきがあります。

1.食材の旨味を引き立たせ食感を柔らかくする効果

麹菌には、たんぱく質をアミノ酸に分解する「プロテアーゼ」や、でんぷんを糖に分解する「アミラーゼ」、脂質を分解する「リパーゼ」をはじめ、多くの酵素が含まれています。
そのような酵素のはたらきを料理に活用することにより、素材をやわらかくしたり、発酵食品の旨みや甘味を引き出したりすることができるのです。

「菌活」としてよく食べられるのは納豆やヨーグルトですが、麹は様々な料理に応用することができるので飽きが来ません。
料理に活用するだけでなく、甘酒や麹水を作ることにより、毎朝の飲み物習慣として生活に取り入れることもできるのです。

2.美容に嬉しい美肌美髪・ダイエット効果

麹菌を繁殖させてつくられる麹には、ビタミンB2やB6ナイアシンなどのビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群にはたんぱく質の代謝を助ける作用があるので、肌の老廃物を取り除き、若々しく健康的な肌や髪をつくることができるのです。

さらに、麹にはリパーゼブドウ糖が含まれており、ダイエット効果に期待できます。

リパーゼは脂肪を分解するはたらきがあり、ブドウ糖は消化を助ける働きや血糖値をあげる働きがあります。
すると、満腹中枢が刺激されるため、空腹感が紛れてダイエットを助ける効果があるのです。

3.健康に嬉しい免疫向上や便秘予防効果

納豆やヨーグルトなどの発酵食品と同様に、麹には免疫力を向上させるはたらきがあります。

麹に含まれる酵素の働きによってオリゴ糖がつくられると、腸内の善玉菌が増え、腸内環境が改善されます。
腸内環境が改善されると免疫細胞が刺激され、免疫力がアップします。

すると、様々な病気に対して予防効果を発揮するため、感染症対策にもうってつけの食品となっております。

それだけでなく、麹にはカリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、セレンなどのミネラル成分が多く含まれています。
これらのミネラル成分には、血圧を下げるはたらきや骨粗鬆症予防効果、抗がん作用、抗炎症作用があります。

さらに、消化酵素により糖質や脂質の分解が促進されると、血糖値やコレステロール値、中性脂肪値を抑制する効果があります。
そのため、糖尿病や動脈硬化の予防にも役立つのです。

このように免疫力の向上やミネラル、消化酵素のはたらきにより、様々な病気の予防に役立つ麹ですが、腸内環境が改善されることによる便秘予防・改善効果も期待されます。

まさに万能薬とも言える麹。

菌活の一環として生活に取り入れようとご検討中のあなたには、ぜひ麹生活を始めることをおすすめいたします。

麹生活を始めるあなたに!おすすめの使い方

麹

麹菌や麹について理解が深まったところで、

「麹を取り入れてみたいけど、どのように取り入れるのがおすすめなの?」

ということが気になりますよね。

ここからは麹生活をスタートしようとするあなたのために、麹生活のおすすめの始めかたを解説していきます。

無限に楽しみ方が広がる!米麹を手に入れよう

米麹

日常生活によく使われる調味料にも麹が入っていますが、楽しく効果を実感したいなら、まずは米麹を手に入れるのがおすすめです。
米麹は、主に塩麹をつくって料理に利用したり、甘酒麹水をつくって毎朝の習慣にしたりすることができます。

米麹は、スーパーや通販で簡単に手に入れる事ができますが、手づくりすることも可能です。
自分で米麹をつくってみたい方はこちらの記事を参考にして、米麹づくりにチャレンジしてみましょう。

塩麹は、肉・魚・野菜すべてにつかうことができる万能調味料です。

素材の旨味を引き出しつつ、食感を柔らかくする効果があるので、簡単に本格的な料理をつくることができます。

麹屋もとみやでは、初心者でも簡単な塩麹のつくり方や、塩麹をつかった簡単レシピをご紹介しております。

塩麹をつかった料理にご興味あるかたは、ぜひチェックしてみてください。

そして塩麹の他に忘れてならないのが甘酒ですよね。

テレビ番組などの特集により、2015年以降、爆発的に売り上げを伸ばしているのが甘酒市場。

飲む点滴と呼ばれるほど栄養価が高いと言われていますが、麹のもつ健康効果を余すことなく取り入れることができるからなんです。

麹屋のわたしたちはもちろん、美味しい甘酒のつくり方なんかにも精通しています。

「毎朝甘酒を飲んで、美容も健康も絶好調な私でありたい!」

という方には、麹パワー全開の甘酒がおすすめなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

麹屋もとみやでは、お湯や冷水を注ぐだけでカンタンにおいしい甘酒ができあがる「甘酒の素」を販売しております。

ご購入はこちらから

塩分を調整できる!自分だけの味噌を楽しもう

miso

今でこそスーパーで売られている味噌をつかうご家庭は多いですが、昔はそれぞれの家庭で手作り味噌がつくられていました。

しかし現在でも、自分の好みで塩分量を調整でき、自分だけのオリジナル感と愛着がある手作り味噌を楽しむご家庭は多いんです。

手作り味噌の材料

  • 大豆(黄)……500g
  • 米麹……500g
  • 塩……200g
  • 保存容器

手作り味噌のつくり方

手作り味噌は仕込みに2日間熟成に半年から1年かかります。

期間は長くかかってしまいますが、工程自体は少ないので、手作り味噌を楽しんでみたい方はぜひチャレンジしてみましょう♪

  1. 大豆を洗い、水にひと晩漬ける
  2. 大豆を鍋に入れてやわらかくなるまでゆでる
  3. 大豆をフードプロセッサーなどでなめらかになるまで潰す
  4. すり潰した大豆を人肌程度まで冷ます
  5. ボウルに麹と塩を入れて混ぜる
  6. 麹と塩を混ぜたボウルにすり潰した大豆を混ぜ団子をつくる
  7. 保存容器に味噌団子をつめてフタをする
  8. 冷暗所で保存して半年~1年熟成させる
  9. 完成

麹屋もとみやでは、麹菌パワーたっぷりの「こうじみそ」を作っております。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、麹菌について詳しく解説させていただきました。

数ある発酵食品の中でも、応用がバツグンに効くのが麹。
麹生活を始めると、あなたの菌活もはかどること間違いなし♪

まずは初心者でも簡単に始められる、塩麹か甘酒から試してみてはいかがでしょうか。

麹屋もとみやでは、塩麹や甘酒の原料になる米麹を、1kgあたり1,296円と大変リーズナブルな価格でご提供しております。
しかも健康に気を遣うあなたに嬉しい国産・無添加・無着色です。

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ぜひご利用くださいね!それでは。

  1. 効果効能
  2. 醤油麹をすくっているところ
  3. FV
  4. 麹菌のイメージ
  5. 米麹

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